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第1話 第2話 第3話 第4話 第5話
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01-083 名前:黒鋼 読み:くろがね カード種類:CHARACTER 色:紫 特徴:功断 男 登場コスト:紫0無5 復帰コスト:紫0無6 演技力:5 体力:4 テキスト: アクション/自分 [紫0無4] このカードと同じアクションに参加している、体力1以下の相手キャラ1枚を捨て札にする。 フレーバーテキスト: 「おまえも暴れてぇのかよ」 エキスパンション:第一弾 作品:ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- レアリティ:R
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登録日:2023/04/26 更新日:2024/05/06 Mon 20 23 21NEW! ▽タグ一覧 がぶおファミリー はどがく マイクラV部 月餅☆大三元 犬 自己紹介 プロフィール 基本情報 犬種 :バーニーズマウンテンドッグ 身長 :180㎝ 体重 :95㎏ 年齢 :内緒 誕生日 :5月1日 趣味嗜好 好き :バイク、ゲーム、みんなと遊ぶこと 関連情報 Live2D ママ :斑雪 がぶお モデリング :キルミア 挨拶タグ 挨拶 :こんバーニー 別れの挨拶 :おつバーニー FA :#黒鋼ガレージ R18 :#黒鋼バックヤード BOOTH購入 :#黒鋼工房 配信関連 記念日 デビュー日 :2021年9月7日 歌みた モッツァレラ▲トライ▼クッキング / 羽子田チカ 愛言葉 / DECO*27 愛言葉Ⅱ / DECO*27 愛言葉Ⅲ / DECO*27 愛言葉Ⅳ / DECO*27 雑談 リスナー専用凸待ち配信 2023年振り返り配信 ゲーム テイルズオブアライズ 雀魂 ロケットリーグ APEX マインクラフト モンスターハンターライズ ポケットモンスターブリリアントダイヤモンド ベヨネッタ リングフィットアドベンチャー ポケモンレジェンズアルセウス マリオカート8DX ガーティックフォン スプラトゥーン3 ポケットモンスタースカーレット FF14 ゴッドフィールド モンスターハンターワールド:アイスボーン コラボ相手一覧 斑雪 がぶお キルミア モトエナ カラシ 銀舎利 航青 太影 屋根裏 ソウジ 森乃 くま ドマ 牧羊 まもる リンク 配信サイト・SNS X(旧Twitter) YouTube Bluesky
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乱速のwikiにも記入されているメンバーです ID:DPEPDENL は串を刺しているようだ ↓黒鋼の歯車の煽りレス ★月☆影☆組★黒鋼の歯車★もふもふNo.09★ ID:KAOKIFKA 2012/08/29 10 51 ≫1 Vous mourez. ↓裏切りレス 166 名前:シーサーペント ID:DPEPDENL 2012/09/01 12 42 163 心外だなぁ ボクは元々向こう側なんですよ 962 名前:涼宮 澪2012/09/01 (Sat) 12 11 04 シーサーペントって歯車? 963 名前:黒鋼の歯車◆Rvt06Yd9vI2012/09/01 (Sat) 13 02 18 ≫962 そうwww 2日間の演技は辛かったwww 黒鋼の歯車のお勧めアニメ 良かったらコメントをお願いしいます↓↓ 名前 コメント
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早朝。いつものジョギングコースを走り終えた刃牙は、いつもの公園にやってきた。 呼吸を整えつつストレッチをしながら、考える。 『そういや前にここでリアルシャドーをやった時、誰かの視線を感じたような気は してたんだよなぁ。もしかして浅井さんに見られたのかな? あれって普通の人が見たら 思いっきり異常だろうし、浅井さんの中じゃオレはバケモノ扱いされてるのかも……』 頭を抱えつつも、刃牙は注意深く辺りを見渡した。そして気配を探る。どうやら、今朝は 留美は来ていないようだ。 それにしても悔やまれる。油断して、こんなところでリアルシャドーやっちゃったのが間違い だった。一体、何て説明したらいいのか? ありのままを言ったら余計にアブナイ人扱い されそうだし。何たって妄想相手に殴り合って血ぃ出すんだもんなぁ。あぁどうしよう。 「どうした? 恋に悩む思春期の少年のような顔をして。まぁ実際君は思春期だが」 と言いつつ、トレーニングウェア姿の男がやってきた。刃牙と同じくジョギングしてきたのか、 汗をかいている。筋骨隆々ではあるが、サラサラの長髪と女性的な甘いマスクの彼の名は、 「……紅葉さん」 「恋愛相談なら乗ってあげるよ。こう見えても、いや、見ての通り私は、経験豊富だから」 得意げに、ちょいとナルシーな仕草で髪をかき上げる紅葉。刃牙は溜息をつく。 「確かに紅葉さんは経験豊富だろうね。でも今オレが抱えてる悩みはちょっと……だから 紅葉さん、相談に乗るよりも軽く相手してくれないかな。悩みを吹き飛ばす為に」 刃牙が拳を握ってそう言うと、紅葉は笑みを浮かべて答えた。 「ふふふふ、望むところさ。実は私も、最初からそのつもりで君に声をかけた」 紅葉も、ぐっと拳を握って刃牙の目の前に突き出してみせる。 「ふぅん? ちょっと意外だな。そういうタイプとは思わなかった」 「本来はそうさ。けど、私にもいろいろ事情があるんでね」 「え。事情って」 「君は気にしなくていい。いくよ刃牙君っ!」 「お、応っ!」 二人は同時に踏み込み、互いに拳を繰り出した。体格には圧倒的な差があるが、刃牙は 技術と速度で体重差を補い、反射と手数でリーチ差も不利とせず、互角以上に打ち合いを 演ずる。 二人とも本気ではないが、手を抜いているわけでもない。殺気はないが全力で、 拳と脚とで火花を散らし、全く休みのない高速交錯が三分に達そうかという頃、 「ぅぐっ!」 刃牙の右拳が紅葉の脇腹にヒットした。息を詰まらせて片膝をついた紅葉の鼻先に、 残像すら残さぬ速度で刃牙のサッカーボールキックが……寸止めされた。 勝負あり、と刃牙が足を下ろす。紅葉は冷や汗を拭いながら、ぺたんと座り込んだ。 「ふぅ、参った参った。やっぱり君は強いな」 「紅葉さんこそ。それより、ありがと。おかげでちょっとスッキリしたよ」 清々しく額の汗を拳で握って、刃牙が紅葉に手を貸す。その手を取って紅葉は 立ち上がると、面目なさげに頭を掻いた。 「そう言って貰えると有難いが……立場ないな、私は。さりげなく、わざと、豪快に、 派手に負けるつもりだったのに。つい全力で戦って、実力で負けてしまってはなぁ」 「わざと負ける? 何でそんなことを。そういや何か事情とか言ってたけど、」 首を傾げる刃牙。紅葉はその首に腕を回してヘッドロック、そして刃牙のこめかみを 拳でぐりぐりする。 「えぇいこのラブコメ思春期少年め。この親切なお兄さんの気遣いも知らないでっ」 「い、痛いってば。何の話?」 「私はここに来る途中、目撃したんだよ。ここからちょっと離れた場所にある木に登って、 茂る葉の中に身を隠すようにして、双眼鏡でこの公園を見てる三つ編みの女の子を」 ぴき、と刃牙の顔が引きつる。紅葉にヘッドロックされたままで。 「並々ならぬ熱意をもって何かを注視してる様子だったから、何があるんだと思ってその 方向に行ってみたが、ネッシーもUFOもいやしない。いたのは、公園でトレーニングしてる 君一人だった。つまりあの子は、恥ずかしいのか君本人には近づけず、だが熱心に君を 見つめていたんだ」 「……」 「それで私は全ての事情を察した。だから、ここで君と戦って派手に負け、君の強さを 彼女にアピールしてあげようと思ったんだが」 どごっっ! 紅葉を抱え上げた刃牙のバックドロップが炸裂。後頭部をしたたかに打ち付けた紅葉は、 あえなく気絶した。 「な、な、な、な、なんてことをっっっっ!」 しかし、時すでに遅し。 紅葉の目撃した、とある木の上にて。三つ編み眼鏡の留美は、双眼鏡を抱きしめて 幸せに浸っていた。 『はぁ……ちょっと筋肉つきすぎなのが玉に傷だけど、でも綺麗な人よね……あんな人が 範馬君の仲間だったなんて……あの、謎の透明モンスターと戦う為に、共に訓練して 真剣に汗を流し、それが終わった後のじゃれ合いっぷりったらもぅ……あの人はきっと、 顔からするとアレね。最初は範馬君の敵として出てくるクールな悪役なんだけど、範馬君と 戦って敗れて、それ以来改心していい人になって仲間になった。そうに違いないっ』 留美の中で、刃牙の物語とキャラ付けがどんどん進行していく。 『それにしてもあんな綺麗な人が身近にいたんじゃ、とてもとてもあたし(=女の子)なんか、 範馬君の興味の対象外よね。そりゃそうよ、うん、当然当然っ』 留美は嬉しそうに木から降りると、楽しそうにスキップしながら帰っていった。 もっと二人を見ていたいけど、そろそろ帰って支度しないと学校に遅れてしまう。 で登校した留美は、教室の前でばったりと刃牙に出くわした。いや違う、 刃牙が待ち構えていたのだ。 「は、は、範馬君っ?」 「あの、浅井さん。ちょっと話があるんだ。今朝もしかして、オレのこと見かけなかった?」 留美の中で、あれやこれやが駆け巡る。刃牙と紅葉の汗まみれのトレーニング、それが 終わった後のじゃれ合い、その続きは見ていないがきっと二人はあの後シャワーを一緒に 浴びたりなんかしてそれから、ってそもそも時間的にいろいろ不可能なことにまで、 留美の脳内上映会は盛り上がっていく。 なお、留美は今時貴重なほどに真面目で奥手な少女なので、知識・経験・興味ともに、 不純異性交遊には全く掠りもしていない。興味や知識が豊富なのは自分にとっての異性、 すなわち男性による不純同性…… 「えっと、実はオレ、最近ちょっと太り気味だから運動しなきゃなとか思ってて、それで」 「ななななんにも見てないっ! あたし、範馬君のことは見てない! 人気のない公園で 綺麗な人と会ってたなんて知らないからっ! あ、だけど、あの人との仲については 世間が何と言おうと心から応援するからねっ、というか、いやその、じゃそういうことでっ!」 「え? ちょ、ちょっと待って! 浅井さんっっ!」 真っ赤になった留美は刃牙から逃げるようにして、というか実際逃げた。脱兎の如く。 そして、呆気に取られて立ち尽くす刃牙の肩を、ぽんっと後ろから叩く人影あり。 「ねえ刃牙君。ちょ~っと詳しい話を聞きたいんだけど」 「こ、梢江ちゃん?」 振り向いた刃牙の目に、壮絶な顔の梢江が映った。 「今の浅井さん……随分とまあ、どういう方向性のものを想像したのか察し易い 恥ずかしがりっぷりだったわね。『綺麗な人と会ってた』っていう説明までつけてくれて。 しかも『人気のない公園で』ねぇ……浅井さんが、あんなに赤面するようなことを……ね。 で、必死になってそれを否定してたわね刃牙君? 浅井さんに誤解されたくないから? 浅井さんに、『あの人との仲』のことを言われるのがそんなに嫌なのね? ふぅ~ん……」 刃牙の肩を掴む梢江の握力が、どんどん増してきた。 「待って待って! オレ、今、二人がかりでよってたかって二重三重に誤解されてる気がっ」 「誤解かどうか、じっくり聞かせて欲しいところね。と言っても人に聞かれると困る、 というより恥ずかしい話でしょうから、ちょっと付き合ってくれる?」 「いや、だから根っから根本的に大誤解なんだってばっっ!」 梢江に引きずられていく刃牙。紅葉の言っていた通り、ラブコメ思春期少年の図であった。 ……漫画やラノベでおなじみの、美少女ハーレムものとは少々違うアレなアレではあるが。
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格闘技なんかはもちろんド素人で、殺気や闘気を感じ取ることなどできない留美。 もちろん、普通の女子高生……というか、平凡な一般人ならそれが当たり前だ。 だが目の前に立つ男からは、それらが強烈に感じられた。留美の髪を揺らさぬ突風が、 留美の服を濡らさぬ津波が、そして留美を物理的には押し潰さぬ重圧が、絶え間なく 襲いかかってくる。 「……ぅ……」 たった今、刃牙のことを地上最強だと心底信じた留美だったが、その思いはあっさりと ひっくり返ってしまった。範馬君がこの人と戦っても絶対に勝てない、と確信できてしまう。 刃牙はというと半ば反射的に留美を背に庇う位置に立ったが、しかしそこまでだった。 勇次郎の気迫と視線を受け止め、潰されないようにするだけで精一杯である。 「親父……今、ここで、やる気なのか?」 もし勇次郎が本気でその気なら、どうせ逃げられはしない。ならば応戦するしかない。 そして応戦しても、どうせ勝てはしない。逃げられないのと同じく。だが、今ここには 留美がいる。せめて、何とか留美だけでも逃がさねば。 そう思って刃牙が踏ん張っていると、勇次郎の視線が留美に向けられた。 『むぅ……三つ編み眼鏡っ子……流石は我が息子、なかなかいい趣味をしている…… というか、正直羨ましい……ハート型シールで封をしたラブレターを貰ったのか……? それとも、トースト咥えて走ってるとこにぶつかったか……? するとあの子は転校生で、 一番後ろの刃牙の隣の席が空いてるからってやつか…………?』 ゴゴゴゴゴゴゴゴと勇次郎の気が熱く大きく膨れ上がっていく。周囲の景色が陽炎で 揺らめく。少々特異な色合いをした陽炎ではあるが。 ともあれその気の流れを察した刃牙が、全身に汗を浮かべて背後の留美に言った。 「浅井さん。俺があいつを食い止めるから、その間に逃げて」 「え?」 「あいつが動き出したらオレなんか多分……悔しいけど、一分も持たない。そして今、 あいつの意識はオレよりもむしろ浅井さんに向けられてる。だから早く!」 と刃牙が言った時にはもう、勇次郎が歩き出していた。二人に向かって。 刃牙に向かってなのか、それともその刃牙の後ろに庇われている留美に向かって なのか。どちらかというと、どうも留美っぽい……というのを、留美自身が己に 突き刺さる視線から察した。 「浅井さん、逃げてっ!」 覚悟を決めて刃牙が勇次郎に向かおうとしたその時。 恐怖に固まっていた留美が、まるでバネ仕掛けのように跳んで刃牙の前に立った。 そして両腕を広げ、勇次郎の前に立ちはだかる。刃牙を庇って。もちろん、刃牙以上に 恐怖の汗にまみれた顔をして。 「あ、浅井さん!?」 「……解ってる。こういう時、素直にヒーローの言うことを聞かずに逃げないヒロインって のは、どうかと思う。それで二人ともやられたらどうする気だって。あたし自身、そういうの 見て苛立つこともある。漫画やアニメでね。けど、実際その立場になってみたら……」 留美は勇次郎をまっすぐ見据えたまま、言葉を続ける。 「あたしにも判るよ、この人の強さが。だから怖いの。あたしを逃がす為に範馬君が この人と戦って……それで明日、学校で範馬君に会えなかったら……そう思ったら…… そう思ったら……」 「……浅井さん」 「あたし、今、こうするより他に何も考えられないの。だからここを動かない。絶対に」 眼鏡の奥で、留美の瞳が涙に揺れている。その涙は、眼前に迫りくる勇次郎への恐怖に よるものではない。自分が、自分だけが無事に逃げ延びた場合に対する恐怖だ。 小さな肩も、華奢な腕も、細く頼りない脚も震わせて、それでも勇次郎の前に 立ちはだかる留美。 そんな彼女と視線をぶつけた勇次郎の歩みが、止まった。 「…………なんというか……この状況はつまり……アレか」 脱力して頭を掻く勇次郎。その気迫が、みるみる萎んでいく。 「どうやら俺は、お前らに盛大なフラグを立ててしまったようだな。これで攻略ルートは 固定、いやむしろバットエンドルートは閉鎖、後は告白ED一直線の分岐なし、と」 何やら戦意をなくしたらしい勇次郎の様子に、留美も刃牙も「え?」な顔。 そんな二人を見て、ふん、と鼻息ひとつついて。勇次郎は刃牙に言った。 「こうなっちゃ仕方ねぇ、祝福するぜ二人とも。そこで刃牙よ、お前に言っておく。 強くなりたくば喰らえ。朝も昼も夜もなく喰らって喰らって喰らい尽く……」 「あの空間に浅井さんを巻き込むなああああああああぁぁぁぁっっ!」 刃牙が絶叫、肩をいからせてぜ~は~している。 今度は勇次郎が「え?」な顔。 「何言ってんだお前」 「……い、いや……今、何か、遠い未来の不吉な映像が頭をよぎって」 「? とりあえず、今はお前を喰う気は失せた。またいずれ、な」 ポケットに両手を突っ込んで去っていく勇次郎。後姿に少々未練が感じられるが。 やがてその背が見えなくなった時……留美は倒れた。 「あ、浅井さんっ!? 浅井さん、しっかりして!」 「ぅ、う……ん。大丈夫、大丈夫だから」 そう言う留美の顔は蒼白もいいところ。血の気の失せきった青白い頬が、 冷たい汗と溢れ出た涙で濡れている。 刃牙に抱き起こされながら、留美は汗と涙を拭って訊ねた。 「それより範馬君。さっき、『親父』って言ってたよね。あの人、まさか」 「ああ、オレの親父。実の父親だよ。……その、実はオレは」 ストップ、と留美は人差し指を立てて刃牙の唇に当てた。 「謝るのはあたしよ。興味本位で範馬君に付きまとって、足手まといになって。 それであたし自身がどうなろうと自業自得だけど、範馬君まで危険に晒して しまったんだもの。本当にごめんなさい」 済まなさそうに、留美は顔を伏せた。 「よく解ったわ。あたしが、何も解ってないってことが。範馬君は、実のお父さんと まで戦わなきゃいけないような……重い宿命を、辛い過去を、深い思いを背負って 生きて来たのよね……それをあたしは、範馬君の気持ちも知らずに面白がって……」 留美の細い指に口を塞がれたまま、刃牙は黙っている。 「もう、範馬君の戦いに首を突っ込んだりしないわ。ただ、祈ってる。範馬君がこの先、 無事に戦い抜けることを」 そう言って、留美は立ちあがった。もう震えてはいないが、その代わりに止まったはずの 涙が、新たに溢れつつあった。 もちろんこれは、先ほどのような恐怖の涙ではない。 「さようなら……範馬君」 刃牙に背を向けて、留美は駆け出した。振り向くことなく、夕闇の中をまっすぐに。 その背が遠ざかっていくのを、刃牙は黙って見送った。 その後、時が流れて。 創作系美少年バトルものの同人界において、浅井留美の名は不動のものとなっていた。 特に、クラスメートに正体を隠して謎のモンスターと戦う主人公の少年が大人気。その 少年のファンとなった少女たちによる二次創作作品が、続々と留美に届けられる 有様である。 留美の、その少年に対する丁寧で情感溢れる描写には皆が感嘆の溜息をつき、 「もしかして、実在のモデルとかいるんですか?」 「紹介してくださいよぉ。凄く素敵な男の子なんでしょう?」 と何度も何度も言ってくるのだが、留美はそれについては何も答えなかったという。 『あたしには何もできないけど……陰ながら応援してるからね、範馬君……♪』
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留美は普段、あまりお洒落には気を遣わない。服や髪やアクセサリーといったものには 大して関心がない。関心があるのはあくまでも二次元の美少年たちのみである。 が、そうはいってもやはり年頃の女の子の端くれ。体重計に乗ったら不本意な数字が出た、 なんて時には食事を減らしたり運動して汗を流したりする。 というわけで今朝、早くのこと。留美は眠い目をこすりながらジャージ姿で家を出た。 「はふぅ眠い……」 あくびを噛み殺しつつ、のろのろ走る留美。そんなんで体重減少効果が得られると思ったら 甘いぞとかいう作者の声は聞こえず、留美はゆっくり時間をかけて近所の公園の前まで来る。 そしてそのまま通り過ぎるつもりだったが、見覚えのある男の子がいたので、ふと足を止めた。 松本さんの家に下宿してるとかいう、範馬刃牙君だ。既に相当な距離を走ったのであろう、 トレーニングウェアが湿って重そうなぐらい汗だくの姿で、ゆっくりと呼吸を整えている。 と思ったら軽く拳を握ってパンチ、脚を柔らかく振って流れるようにキック、の練習を始めた。 「へえ……こりゃ意外だわ。学校じゃあんなに大人しそうな範馬君が格闘技だなんて」 しかし、だ。古来より男性の理想像として『文武両道』、女性の理想像として『才色兼備』 が挙げられている。この内の『文』と『才』はすなわち知識・知恵・人格のことであり、 まぁ男女共に同じようなもの。すなわち男女の違いは『武』と『色』。 女の子が「憧れのセンパイに振り向いて貰うために、綺麗になりたいの♪」というような 具体的な目標は特になくとも、それでも綺麗になりたいと思うように。男の子の場合は、 「憎いあの野郎をブッ倒す為、強くなるんだ!」とかいう理由がなくても、強さに憧れるの であろう。美しさを求めて走る留美と、強さを求めて拳脚を振るってる刃牙と。 「……だよね。範馬君もあたしと同じってことか」 ちょっと刃牙に親近感を覚えつつ、留美は再び走り出した。 『頑張ってね範馬君。あたしも目標体重に到達するまで、スナックやジュースを我慢し……』 ぴた、と留美の足が止まる。妙な音が聞こえたから。いや、聞こえたような気がしたから。 実際に本物を聞いたことはないが、まるで人が思いっきり殴られたような、嫌な感じの音。 留美がその音のした方、刃牙がいる方に振り向くと、 「えっ!?」 思った通り、刃牙が殴り飛ばされていた。頬を腫らして、唾で薄められた血を口から 吐き散らして、倒れかけたところで何とか踏ん張って体勢を整えている。 すかさず追撃の蹴りが来た……のか、刃牙は中段をガードした。刃牙の体が衝撃に 揺れる。かなり強い蹴りらしい。 が、公園には見渡す限り、刃牙以外誰もいない。刃牙は一人っきりである。なのに? 「シャ、シャドーボクシングっていうんだっけ、これ? ボクサーの人が自分のイメージの中の 相手と戦う練習するっていう……で、でも……」 刃牙の頬は腫れてるし、口から血と唾液を吐いてるし、さっき打撃音が聞こえた気もしたし。 じゃあこれは何なのか? 今、留美の目の前で、刃牙は何をやっているのか? 混乱と驚愕に押し流された留美は、思わず木陰に身を隠した。そこから覗き込んでみると、 眼前で繰り広げられている謎バトルはますます激しさを増し、刃牙は汗やら涙やらを 撒き散らしながら必死に打ち合って打ち合って、その果てに僅かな隙をついて 刃牙のハイキックが相手の顎に命中、脳震盪を起こさせてKO……したらしい。倒れた 相手を見下ろし、刃牙がぜ~は~している。 「ふうっ。気分が良かったから、ついリアルシャドーまでやっちゃったけど……ちょっと 苦戦したかな」 と呟いて汗を拭うと、何事もなかったかのように走り去っていった。 残された留美は恐る恐る、公園に入っていく。刃牙がさっき、蹴り倒したっぽい相手が 倒れているらしい場所までいって、地面をつついてみる。が、そこにはやはり何もない。 だけど刃牙が攻撃を受けて怪我したり、ガードの衝撃で体を揺らしたりしてたのは事実で。 「あれは一体……も、もしかして、常人の目には見えない謎の透明モンスター? 範馬君は、人知れずそんな恐ろしい奴らと戦ってるの?」 留美の顔が恐怖で青くなっている。 「だから正体を隠す為に、普段学校では格闘技なんかには興味なさそうな、か弱い少年を 装ってる? そういやよく学校休むけど、病気とかには見えないし。あ、それにご両親が いなくて、松本さんの家に下宿してるって話だっけ。それも何かありそうな設定……」 留美の顔が興奮で赤くなってきた。 「範馬君は、実は異世界からやってきた戦士で、だからこっちには両親不在で家もない から、秘密の協力者であるヒロインの家に居候してて、人知れず戦闘訓練してモンスターと 戦ってる! そうよ、間違いないわ! まさか現実にこんな男の子と出会えるだなんて……!」 留美の拳が力一杯握り締められ震えている。 「え~と、こういう設定なら刃牙君には共に戦う仲間もいるわねきっと。そっちはどんな子たち がいるのかなぁ。どっち側かなぁ。刃牙君は普段大人しいけど、今の様子じゃ意外と熱血も 入ってそうだし。相方にもよるけどあたしの希望としては……って待てあたし、クラスメート 相手にカプ妄想を始めたら末期症状だってのに! あぁでも止まらないいいいぃぃぃぃ♪」 ジャージ姿でくるくる踊ったりエビ反ったり赤面したりしてる留美。幸い他に誰もいないので、 奇異の目で見られてはいない。だが今の留美なら、人目があっても気にはしないだろう。 「と、とにかく。あたしが範馬君の正体を知ったってことがバレたらマズいから、まずはヒロイン から取材といこっかな。学校に行ったら、松本さんに範馬君のこといろいろ聞かなきゃっ」 留美は、来た時とは比較にならぬ速さで帰っていった。 その胸に、熱く燃える……もとい、萌える想いを抱いて。
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刃牙の懸命な説得も、梢江には半信半疑で受け止められたまま放課後。梢江は生徒会 の会議があるからと(刃牙を疑惑の目で見つつ)残り、刃牙は一人で帰路についた。 とりあえず留美に尾行されてはいないようだが、今朝のこともあるから油断はできない。 『はぁ……どうすりゃいいんだか』 夕闇迫る街をとぼとぼ歩いて、人気のない路地に差し掛かった時。刃牙の前に、 大柄な人影が立ちはだかった。と思ったら背後からも。あっという間に刃牙は、 前を三人後ろを四人、七人の男たちに挟まれてしまった。左右は壁の狭い路地、 逃げ場はない。 といっても、実は刃牙は彼らの尾行には気付いていた。殺気があったのでわざと 人気のないところへ誘い、さっさと片付けるつもりだったのだ。 そうしたら案の定というか、姿を現した相手は思いっきり不審者丸出しであった。揃いも 揃って紅葉ほどではないがかなりの筋肉巨漢で、それを誇示するタンクトップ姿、そして 目の部分だけ穴を空けた買い物袋をすっぽり被って。何とも言い難いものがある。 刃牙の正面に立つリーダー格の男が一歩進み出て、胸を張って言った。 「範馬刃牙よ。貴様のような、何の流儀もない小僧が地下闘技場のチャンピオンとして 君臨するなど、あってはならぬこと。よって我々は、貴様に制裁を下すことにした」 「だったら、正々堂々と闘技場でやれば?」 「たわけ。貴様、自分の立場が解っているのか? チャンピオンだぞ。ならば、いつまで 経っても我らに挑戦権など得られるはずがなかろう。また、そういう事情だからこそ、 こうして人数をかき集め、準備万端整えたのだ。一対一の素手では勝負にならんからな」 と言って男たちは、釘つき角材やら金属バットやらスタンガンやらを取り出した。 「どうだ。まだ何か言いたいことはあるか?」 「いや、何もないよ。というかあんたら、ある意味男らしいというか潔いというか。 もちろん、情けないことに変わりはないんだけどさ」 「ふっ。褒めても何も出んぞ」 「……頭痛がしてきた」 「ではそのまま脳溢血にでもなってもらおうか。おい、あれを出せ」 リーダーが顎をしゃくると、その隣に居た男が、担いでいたズタ袋を地面に下ろした。 袋の口を結んでいた紐を解き、袋の底を掴んで引っ張り上げる。すると中に入っていた ものが、勢いよく転がり出た。 「!」 それは、後ろ手に縛られて猿轡を噛まされた制服姿の三つ編み眼鏡の女の子。留美だ。 「どうだ驚いたか。我々の調査によると、この子はお前に随分とご執心らしいではないか。 お前の方がどう想っているかは知らんが」 「んぐ、んぐぐぐぐっ!」(範馬君は、あたしのことなんて何とも想ってないっ!) 喋れない口で、せめて首だけでもと強く振って、必死に訴える留美。 「ふん。どうやらこの子は、自分はお前とは何の関係もないと主張しているようだな」 「んぐぐ! ぐぐぐぐっ!」(当然でしょ! 範馬君は女の子なんかに興味ないのっ!) 留美の一生懸命さに、リーダーは満足そうな高笑いをして刃牙に向き直って言った。 「はっはっはっはっ、何と健気な! 範馬刃牙よ、この健気な少女の命が惜しかったら……」 刃牙はリーダーの目の前、鼻が触れる距離にいた。そして他の六人は地に伏していた。 え? とリーダーが声を漏らすより早く、刃牙の膝がリーダーの股間に突き上げられて、 ごくめりっっ! 「はぉうっっ!」 目ぇ剥いてリーダーは卒倒。襲撃者たちはあっけなく全滅した。 そのあっけなさっぷりに留美が目を白黒させている間に、刃牙が手早く猿轡と縄を解く。 そして留美を助け起こし、立たせた。 「怪我はない?」 「う、うん」 「ごめん、変なことに巻き込んでしまって。けど、これで解っただろ? オレに関わってると、 またこういう……」 と刃牙は言いかけたのだが。留美が混乱から帰還して状況を脳内整理すると、 刃牙の手を取って飛び上がらんばかりに喜色満面、興奮して大声を上げた。 「凄い! 凄いよ範馬君! あたしなんかが考えるよりも遥かに強いんだろうなとは 思ってたけど、まさかここまでだなんて凄すぎる! 範馬君ってきっと、ううん、絶対に プロレスやボクシングの世界チャンピオンよりずっとず~っと強いよ!」 「う、まあ、それは……その……」 「いや、チャンピオンどころか地球上のどんな生物より強い! 地上最強だよっ!」 と…… 「それを言われちゃ、黙ってられねェなァ」 地獄から響いてきたような声と共に、夕日がその男の影を伸ばしに伸ばして、 刃牙と留美の下に届かせた。 いつからいたのか、いつの間にいたのか。その男は、そこに立っていた。 「久しぶりに日本に来たんでな。まだまだ俺が喰うにゃ早過ぎるだろうから、ちょいと 顔だけ見ていくかと思ったんだが……随分と可愛い子に褒め称えられて、 いい御身分じゃねえか、ええ刃牙?」 地上最強の生物、範馬勇次郎がそこにいた。
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登録日:2023/12/03 更新日:2024/04/30 Tue 18 51 21NEW! ▽タグ一覧 R-18 ケツブラック ジムではアンダーウエアのみ スライムスーツ センシティブ ドM プリケツオールスターズ ヴィラン 下ネタトーク 乳首ピアス 本人巡回済み 歌ってみた 汚喘ぎ 牛 芸人 (有)悪黒牛牧場 代表 初配信・自己紹介 プロフィール 基本情報 種族:ヴィラン系牛獣人 身長:202㎝ 体重:215kg スリーサイズ:C150・W115・H130 年齢:36歳 29歳 誕生日:11月4日「いい(11)おしり(04)の日」 趣味嗜好 好き 食べ物:ビーフカレー、ポテチはコンソメ派 飲み物:コーヒー、甘さが欲しい時はブラックではなく甘くないイタリアーノを買う 服:UNDER ARMOURのコンプレッションウェア、人が多いところではやる気スイッチ()を隠すために上着を持っていく タイプ:ごつい人、肉多め、試合後2か月後の外国人ボディビルダー 匂い:オスケモのにおい 歌:ボカロ、特にKanariaPの楽曲が好きで歌みたも出している その他いろいろ 野望:絵師に自身のエ◯◯なイラストを山ほど描いてもらう事 座右の銘:俺はエロを売らない。エロを買いたいんだ。 特殊能力:他者の精神や認識を阻害していると思われる複合能力(能力を使うと右目が黒白目に変化し赤い眼光を発する) 関連情報 家族 父上(ママ):不知火 轟希 パパ:雨沢パネ 兄上:駄ザラシ 挨拶タグ 汎用タグ:#悪黒牛 イラストタグ:#悪黒牛ピクチャー R18FAタグ:#悪黒牛地下室 配信関連 記念配信 デビュー日:2023年12月9日 └初配信【初配信】初めまして!黒鋼牛頭です!【ヴィラン系牛獣人Vtuber】 楽曲 ソロ歌みた 【歌ってみた】ベノム/かいりきベア 【歌ってみた】デーモンロード/Kanaria └Chor 不知火轟希 【歌ってみた】エンヴィーベイビー/kanaria 【歌ってみた】レクイエム/kanaria └ duet 不知火轟希 ゲーム タクティクスオウガリボーン【ケモVと駆ける戦場】 ドラゴンクエストXオンライン PALWORLD ROTWOOD Lords of the Fallen ロード オブ ザ フォールン エピソード X(旧Twitter)固定ポストに貼られているデザイン画をよく見ると胸のエンブレムのコンセプトが書かれている。コウモリのようなヴィランらしさのあるトゲのあるシルエット、ハートマーク、『ドMのM』 2023年12月1日 X(旧Twitter)に初登場後3日と経たずR-18、センシティブタグをつけられた。 父上(ママ)HERO不知火轟希の守護するテリトリー内の公園で大乱◯スマッシュブラザーズで遊んだため激しくお仕置きされた。 緊縛にも興味がある ソシャゲのアナザーエイドスをやっておりコルカとバーリッツが大好きらしい。ホーム画面はスライムスーツコルカとのこと。コルバリ絵の供給があると「コルバリ!」と鳴くようになった。 リスナーにエンタメヴィラン(芸人)だと思われている。 初のドラクエXオンライン配信ではトランプの大富豪を開催、大富豪になりイキり散らかした次のゲームで大貧民まで落とされるバラエティムーヴを披露。最終ゲームにて黒鋼牛頭の前の順番の参加者が大富豪であがり、残り1枚の手札を無条件で出せたことで富豪にあがりおこぼれ富豪とリスナーから呼ばれた。 親である不知火轟希の【EDGEパンツラッキーバック開封&試着レビュー配信】では父上&リスナーの認識を阻害する特殊能力を発動。父上の穿いていたパンツを盗み達していた とされている(のちにFAでその様子が暴かれた) 流行りのパルワールドを裏でプレイしたが3時間程かけた拠点が炎上した (配信でやれ)「向こうの空が夕焼けだった」 X上にて逢魔牙ワルト氏が描いたジムトレ後の汗ばんだ轟希父上(ママ)のイラストを見てまたも達した。 とある監視塔に収監された際、番犬さんへの誕生日プレゼントに脱ぎたてホヤホヤのやつをプレゼントしようとして粛清された。また次の人への質問にアンダーウェアの色と形状を聞くという爆弾を投下、まさかのご近所の兄ちゃん狼が被害を受けるハメになった。回答 ユニクロという概念を履いてる。 2024年2月7日のポストでチャンネル登録者数1000人達成を報告した。 2024年2月14日父上(ママ)である不知火轟希氏が赤い褌と法被のイラストと共にバレンタインボイス2024を投稿。その夜、安らかに眠る黒鋼牛頭の枕カバーには謎の和製赤布が使用されていたという… 2024年2月21日ドラクエ10コラボ配信ではおこぼれ富豪の称号を撤回する為に奮闘。見事大富豪を勝ち取るが即座に都落ちして最下位を獲得、コメント欄では「エンタメ堕ち」「エンタメ来ちゃ!」「これがエンタメヴィラン」などと煽り倒された。 何の話か分からないが肘まで入るらしい 日ノ狼リュウジのアヒル眺め雑談ではそのデカ尻を買われ、【ふたりはプリケツ♡】のケツブラックに就任した。 X(旧Twitter)にてあわよくば草むしりで生きていきたいと呟く三ケ山銀次に対し、募集主 (有)悪黒牛牧場😎✨として実働4時間 その他休憩時間2時間 日当20,000円 勤務15日の好条件で仕事の募集をした。尚、募集要項には黒鋼牛頭が用意する『作業着』を着用する義務がある。 ※この『作業着』がどういった物なのかは未だ憶測を出ないが素材はレザーで伏せ字になっている何かしらの◯◯をリングに通す必要が有り下からバンドを取り付ける構造になっているらしい。また虎村サンドロとのやり取りでは応募条件としてぶっといニンジンが入るスペックが必要である事が明かされた。(虎村サンドロ氏はこれに大根まで大丈夫と返信している) また上記の募集は好条件ではあるが隠し条件として『屈強なオスケモV』であることもその後のリプ欄で明かされている。流石にセンシティブ過ぎる自覚があるのか、条件に合致していてもおセンシタグが用意されていないピュアなケモVには断りを入れるという配慮がされている模様。 新規シリーズでロードオブザフォールンを配信。ゲーム中敵を上手くハメ倒した際、リスナーに配信中にハメるのはマズいですよ!とセクハラ紛いなコメントを投げられるも、頬を赤らめながら「敵はハメてなんぼ❤️」とヴィランらしい返しを魅せた。 【牛頭ちゃんってばマジ最強♡ホァァアア!?】 とは🔍 ※Lords of the Fallen #2にて開幕から足場の悪い中、群がるザコ敵を全て一掃。あまりの弱さに調子に乗り自身の強さを誇示した直後、画面左端から木の壁を破って敵が登場。そのまま崖下に突き落とされた際に黒鋼牛頭が発した台詞。 あまりのフラグ回収の速さにリスナーはスタンディングオベーションで彼を迎えた。 父上(不知火轟希)の貴重なおはVにノリノリでセクハラリプを送りつけるも、💯満点の塩対応で返された。尚本人は喜んでいるようである。 父上がファンサと称して日々の鍛練の賜物である胸筋を揉むか?とリスナーに問うた際、真っ先に反応。1人だけ吸おうとして🚓に引き渡された。 ヴィランホイホイである。 アヅゥゥゥウイ!!×3 おすすめのジョックストラップはGX3のもの。自称GX3の回し者。全部で6着くらい持っているらしい(白2,青2,赤1,黒1) 最近自分が好きなゲームをしているだけの配信に多くのリスナーが来てくれている理由は軽率に脱衣を行うからなのではないかと懸念を抱いている。(コメント欄ではエンタメを求める声が多数であったが、それはそれで複雑な気持ちを抱いているようだ) 何故か診断ゲームで悲鳴をあげた。 2024年4月29日の縁海重治とのコラボ雑談中にチャンネル登録者数1500人を達成した。 上記配信にてUNDER ARM〇UR と UNDER WEARを言い間違え、一瞬にしてジムをSEXY PARADISE状態にした、流石ヴィラン コラボ相手 不知火轟希、駄ザラシ 冬坂和斗、虎丸玲音、劫野 鯱おじさん、ノジラ、獄園ごず、さめとかげ 五十鈴響、三ヶ山銀次 くっく、神代マモル、虎村サンドロ 銀舎利航青、ライオル・ロックフォール 珊、金城ブライド、三日月呑平、豹豪グルマ 縁海重治 リンク 配信サイト・SNS X YouTube
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「松本さん、範馬君とどういう関係なのっ?」 ある日の休み時間。トイレにでも行くらしい刃牙が教室を出たのを見計らって、 隣のクラスの女の子が一人、梢江の席に鼻息荒く駆けて来た。 この子の名は浅井留美。これといって特徴のない、というか今時珍しいくらい地味な 三つ編み眼鏡っ子である。梢江とは中学の時に同じクラスだったので顔見知り。 梢江としては『浅井さん、ちょっとお洒落に気を遣ったら、もっと可愛くなるだろうになぁ』 とか思ってしまうような、そんな子だ。でも本人はどこ吹く風のマイウェイを貫いている。 そういえば昔から、留美が男子と会話しているところなんて殆ど見たことがない。そんな 留美が、何でいきなりよりによって刃牙のことを? 「ど、どういう関係って言われても」 「確か前に言ってたよね。範馬君、松本さんの家に下宿してるって。範馬君の家とは 家族ぐるみでお付き合いしてて、範馬君とは幼なじみとか?」 「ううん。そんな古い付き合いじゃないわ。刃牙君のお母さんが亡くなられて、お父さんは 海外出張が多いとか何とか……あたしも詳しくは知らないの。刃牙君自身に聞いても 何も教えてくれないし」 と梢江が答えると、留美は何やら腕組みしてふむふむ頷く。 「そっか。立ち位置的には幼なじみキャラもありかと思ったけど、そこは違ったと」 「? でも浅井さん、刃牙君のこと、あたしに聞かれても大したことは答えられないわよ。 刃牙君、毎日やたらと激しいトレーニングしたり、ぷっつり姿を見せないと思ったらひどい傷 だらけで帰ってきたりでね。あたしも何が何だか? だもん」 「……!」 梢江の説明に、留美は目を見張った。その目には驚愕と、そしてなぜか歓喜が溢れている。 「謎の傷だらけで帰宅……どこで何をしてきたかは秘密……そうよ、そりゃそうよね……」 「あ、あの、浅井さん? もしも~し? 何か見えるの?」 遥か彼方を見つめて異様に幸せそうな留美の目の前で、梢江がひらひらと手を振ってみる。 だが留美に反応はない。虚空に向かって何かを夢想、いや妄想している様子。それもかなり 濃密なものを。話の流れからすると刃牙絡みっぽいが、梢江にはさっぱりわからない。 その時、刃牙が教室に戻ってきた。と留美はあからさまに慌てて梢江に礼を言い、そそくさと 教室を出て行く。まるで刃牙から逃げるように。 その様子を見送った梢江の席に、同じく留美の慌てっぷりをしっかり目撃した刃牙が のこのこやってきた。 「何かあったの? 今のは確か、浅井さんだよね。随分と動揺してたみたいだったけど」 「何かあったの? は、こっちの台詞っぽいわよ刃牙君」 「へ?」 「反応がオーバーだったから不覚にも思い至らなかったけど、よくよく考えてみれば単純な 展開よね今のは。浅井さんにとってあたしは刃牙君の同居人、そのあたしに刃牙君の ことを聞きにきた。動機は何か? もちろん刃牙君のことを知りたいから。つまり、」 梢江は立ち上がって、刃牙に囁いた。 「ちょっと信じ難いけど、まず間違いないわ。浅井さん、刃牙君のこと好きなのよ」 「っ!? オレのことを? なんでまた、まさかそんな」 「あたしだってまさかと思うけど、それ以外考えられないもん。さあ白状しなさい刃牙君、 浅井さんと何かあったんでしょ? 車に轢かれそうになったところに飛び込んで助けたとか、 それとも不良に絡まれてたところを」 「いやそんなベタなことはしてないよ。というか浅井さんとはろくに喋ったこともないし」 「……」 「だからそんな目で見られても、オレには何の心当たりも」 と主張する刃牙の言葉を遮って、梢江が言った。 「振り向かずに聞いて。……浅井さん、今も廊下の窓から顔出して刃牙君のこと見てる」 「え」 「入学もクラス替えも転校もないんだから、今ごろ急に一目惚れってこともないでしょうし。 となると、やっぱり何かあったに違いないわ」 「って言われても、ホントに浅井さんとなんて何の接点もないんだってばっ」 賑やかに騒ぐ刃牙と梢江を、いや刃牙の背中だけを、廊下から留美が見ていた。 『ふぅ~む。こうやってよく見ると、範馬君ってあれで意外といいガタイしてるみたいね。 解りにくいけど、多分結構筋肉ついてる。まぁいいガタイって言っても、あたしとしては もちろん筋肉極薄の華奢な男の子の方が好みなんだけど。この際、そこまで贅沢 言ってちゃダメよね。なんてったって範馬君は、範馬君こそは…………!』 留美の瞳に、アツい炎が燃えていた。だがそれは、梢江が考えているようなものではない。 興味、関心、そして好意ではあっても恋ではない。なにしろ芸能人といえば声優か 特撮俳優しか知らず、漫研がないからと仕方なく美術部に在籍する彼女、浅井留美は、 『でも範馬君、クラスの男の子とはあまり親しい様子がないのよね。一緒に戦ってる仲間 は学校外にいるのかな? あ、普段は異世界にいる? あるいは小動物に化けてるとか? とするとネコミミにしっぽ、いやイヌ耳も捨て難いし、もちろんウサ耳ってのも』 と、こういう子なのである。 なぜに彼女が、あの刃牙に対してこんなことになったのか。その原因は今朝の、些細な できごとにあった。 と言っても刃牙や勇次郎のような強いんだ星人とは違う、ごく普通の一般人(……か?) である留美にとっては、とんでもない光景だったのだが。